日商簿記3級に、簿記の知識ゼロ状態から3週間の勉強期間で合格することができました。
何を持って「知識ゼロ」と言うかは定義が難しいところですが、恥ずかしながら、借方・貸方もよく分かっていない、B/S、P/L・・・? 状態からだったので、「知識ゼロから」と言っても過言ではなかったかと。
サラリーマンを20年もやっていながら経理や簿記の知識がゼロだった自分が、3週間という比較的短期間でどのように勉強し合格に至ったか書いておきたいと思います。
受験動機
いずれ社会保険労務士として開業したい、自分の社労士事務所を開設したい、と考えた時に、個人事業主として必要最低限の経理や簿記の知識は習得しておきたいと考えたからです。
使用教材
以下のテキストと問題集を購入しました。
・みんなが欲しかった!簿記の教科書 TAC出版
・みんなが欲しかった!簿記の問題集 TAC出版
社労士受験時代、TACのテキストに関しては、「みんなが欲しかった!」というネーミングに若干の抵抗を感じ避けてきたのですが、日商簿記3級のテキスト・問題集としてはTAC一択ですかね。書店でもTACのテキストしか並んでないですし。
読めば分かる、というほどに平易で分かりやすい説明で、知識ゼロからの独学でも、スムーズに理解できました。
学習期間と学習時間
学習期間:2023年12月3日~12月27日 約3週間
学習時間:40時間ぐらい
勉強の進め方
購入したテキストと問題集をそれぞれ2周回しました。
テキスト1周目
→チャプターごとにテキストを読む→チャプターごとの基本問題を解く
テキスト2週目
→チャプターごとの基本問題を解く→忘れていた箇所のみテキストを読む
問題集2週
無料アプリで仕訳練習
試験日の1週間前に3泊4日の旅行をしました。その間テキストを持ち歩いたりするのが嫌だったので、無料アプリをダウンロードし、移動の電車の中やホテルで夜寝る前などに仕訳練習をしました。
後から振り返ると、この3~4日間で仕訳ばかりやったことが実力アップにつながったように思います。
試験当日
ネット試験方式で受験しました。
簿記3級を受験した当時は、同じ会場で様々な試験が行われているとは知らなくて、同日・同時間帯に会場にいる人は全員簿記3級を受けに来ているのだと勘違いしていました。
平日の昼間に試験を受けに行ったこともあり、他の受験者は高校生か大学生のような方ばかり。「そうか・・・簿記3級は高校生や大学生しか受けないようなレベルなのだな。こんなおじさんが高校生や大学生にまざって試験を受けるなんて、、ちょっと、いや、かなり恥ずかしいな」と意気消沈。
意気消沈したものの、本番試験が難しく感じるということもなく、時間に余裕を持って回答、見直しまでできました。
問題を解き終わった時点では満点かなとか思っていたのですが、試験終了と同時に表示された結果は100点満点中93点。電卓の操作ミスでもしてしまったのでしょうか。合格とはいえ悔しい結果に。
感想
簿記3級に合格し、基礎とはいえ簿記の知識を得た今、これまでのサラリーマン生活を振り返ってみると、よくもまぁ簿記の知識ゼロでこれまでやってこれたものだと思います。
例えば、3月分の取引の支払いや入金が4月になることがあったときに、分からないながらも、年度をまたいで経理処理するのはまずいのかな?という感覚だけはありました。そんな時に、経理に相談にいくと「未払で計上しとけば大丈夫ですよ」とか「未収で処理しておいてください」と言われてきたのですが、未払?未収?何それってな感じだったり。
他にも、支払伝票を発行するのに、費用を借方に計上するか貸方に計上するかを選択しなければならない時に、よく分からないまま過去事例のとおりに入力したり、適当に入力してみてエラー表示が出たら直してみたり。
その場しのぎでやってきた20年。でも簿記3級の知識を得た今は違います。経理の人が言っていることも分かる!借方に計上すべきか貸方に計上すべきか、それも全て理解できている!!
こんなことなら、もっと早く、大学生とかのうちに簿記の勉強しておけばよかったです。
また、試験範囲を一通り勉強した後は、パズル感覚で楽しんで問題を解くことができ、「簿記って楽しいな」とすら思えるように。なので、試験が終わったその足で書店に向かい、簿記2級のテキストを購入。すぐに簿記2級のネット試験の申し込みを行いました。