事務指定講習をサクサクと終わらせた件

ちょうど1年前に申し込みを行った「第42回 労働社会保険関係諸法令事務指定講習」。

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eラーニング講習の受講期間が2023年9月14日までとなっており、もうかなり以前のこととなりますが、しっかりと期間中に通信指導課程とeラーニング講習課程を修了しております。

最初に段ボールでテキストなど一式が届いたときには、一体何をどうすればよい分からず、一瞬途方に暮れましたが、ネット界隈の先人の知恵も借りることで、比較的サクサクとこなすことができたのではないかと思います。

これから事務指定講習を受講される方に参考にしていただければと思います。

届いたものたち

受講申込から約2か月後、2023年1月29日に段ボールに詰められた重量物が届きました。

「社会保険労務ハンドブック」は以前から毎年最新版を購入し職場のデスクに常備していたので、今回届いたものも職場に置いて日々参照したりしています。

個人的には労務人事部門に在籍する全ての会社員にお薦めしたい。

社会保険労務六法と社会保険労務士手帳は・・・一度も開いていないですね。。。とりあえず事務指定講習を進めるうえで必要になることはありません。

水色の冊子が、今回の通信指導課程で主に使用する「テキスト」、「課題書」、「様式集」、「様式記載例」となっております。

この他に、通信指導課程の説明書や様式レポート提出用封筒や宛名シールなどが同封されています。

通信指導課程

やるべきこと

最初、私は説明書を読んでも、何からどう手を付けていけばよいのか理解ができませんでした。

・このテキストは一体何?全て読む必要があるの?

・「課題書」とあるけど、「~を計算せよ」とか「~を作成せよ」など具体的な指示がなく、何をどうすればいいの?

などなど。

何度も説明書を読み返したり、先人のブログなどを漁ることでようやく理解できたのですが、やるべきこととしては

・課題書に記載の事例(会社を設立した、とか、人を雇った とか、従業員が産休に入った 等々)を見て、その時々に作成・提出が必要な申請・届出様式を作成する

ということ。

例えば課題書の一番最初の事例が「デザイン会社を立ち上げた」というものでしたので、様式集から会社設立時の届け出に用いる「適用事業所届」を選んで、課題書に記載の各種情報(会社名、所在地など)をもとに「適用事業所届」を完成させる、ということになります。

進め方

課題書の事例の順に様式集に必要な様式が綴じられているので、上から順番に作成していけばよく、事例ごとにどの様式が必要になるかを考える必要はありません。

様式レポート作成にあたっては様式記載例を参考にすればよいのですが、私にとって全く初めて作業でしたので、こちらの書籍を購入して参照しながら作業を進めました。

様式作成には、資格の得喪の日とか報酬になるものならないものとか、受験時代に学んだ知識が必要になるわけですが、まぁまぁ忘れているものも多いので、こちらの書籍を参照しながら作業することでサクサクと進められたかなと思います。

提出した様式レポートは赤ペンでチェックしていただいて返却されるのですが、思ったよりチェック箇所が少なく、「概ね正しく理解されています」との講評をいただきました。

作業時間はまとめて確保するのがお勧め

合計60枚の様式レポート作成に、トータル15時間ぐらいを要するかと思います。

4か月と十分な期間がありますので、1日1事例とかコツコツ進めてもよいのですが、少しでも効率的に進めるには、土日祝日などにまとまった作業時間を確保して、一気に進めてしまうのがお勧めです。

というのも、様式レポート作成にあたっては、架空の会社名、代表者名、住所、従業員氏名を何十回と手書きすることになりますが、イチイチ最初の事例に戻って会社名や住所を確認するのが意外と面倒です。

これらは何度か書いているうちに覚えられるので、覚えているうちに一気に作業を進めてしまうのが効率的です。

私は週末ごとに4~5時間の作業時間をとり、4作業日で60枚の様式レポートを仕上げました。

eラーニング講習課程

1本あたり約30分の動画を48本視聴し、科目ごとの確認テストに全て正解することで修了となります。

講義内容は受験時代にテキストで学んだ内容が大半ではありましたが、時々「実務では~」とか「社労士として、こういう時は~」など、講師の社労士の方の実体験ぽいお話も聞けました。

ただ、倍速視聴できない仕様がなかなか辛く、私は他事をしながら動画を流して、「実務では~」などの話が聞こえてきた時だけ傾聴する感じでした。

投影される資料をダウンロードしたりもできなので、正直、動画の内容は何も記憶に残っておりません。。。。ちなみに確認テストは社労士試験に合格した方なら動画を視聴せずとも回答できる程度のものだし、間違えても何度も回答し直すことができるので心配はありません。

事務指定講習を受講してみて

ネット界隈には、「事務指定講習は実務に何の役にも立たない」だとか「事務指定講習は意味ない」などの意見も散見されます。

しかしながら、私は事務指定講習(の通信指導過程)は受けてよかったなと思いました。

もちろん実務経験がないのだから、社労士として登録するには事務指定講習は必須なのですが、事務指定講習を受けることで「あ、これなら実務もやってやれなくはなさそうだな」と。

事務指定講習と実務は全然違うのかもしれません。それは実務未経験の私にはわかりません。

それでも「あぁ、なんとなくこういう感じね」とイメージが掴めたことで「自分は実務やれんのか?やれないのか?どっちなんだい?」という不安はなくなったなと思います。それだけでも十分に意味があることではないかと思った次第です。

これからの見通し

今後、副業社労士として開業登録をしたいと考えています。

今年度中か、遅くとも来年度の早い段階では会社で副業・兼業が解禁される見込みのため、現在はそれを待っている状態です。

ただ待っているだけではなく、現在は個人事業主になることを見据えて簿記を勉強し、先日3級を取得、現在2級の勉強を進めています。

また、モチベーションを保つため、HP作成や名刺の準備など楽しくやれる作業を少しづつ進めています。

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